玄海原発、「2段階避難」を訓練 佐賀など3県合同で
2015年01月24日 22:34
九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の事故を想定した佐賀、福岡、長崎3県の合同防災訓練が24日、各県であり、住民ら約5千人が参加した。昨年4月に避難シミュレーションの結果が公表されてから初の合同訓練で、全体の避難時間を短くできるとされる「2段階避難」を初めて試した。
訓練は、玄海3号機で原子炉を冷やす水が漏れ、外部電源も失われて放射性物質が放出されたとの想定。同原発内の代替緊急時対策所では、原子炉内の水位などが大型画面に映し出され、九電の社員らが次々に対策を指示したり、自治体や警察、消防などへの通報手順を確かめたりした。ディーゼルで動く移動式ポンプでの格納容器への注水訓練も行った。